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金コロイド・パラジウムコロイド



イムノクロマトグラフィー・各種検査に!

金コロイド・パラジウムコロイド

金属コロイドは、金属ナノ粒子が流体中に分散しているコロイドで、バルクの金属とは異なる性質を有します。光学的、電気的な特徴があり、触媒やライフサイエンス分野などで幅広く利用されています。
弊社では、旧(株)ワインレッドケミカルの技術提供を受け、2019年よりイムノクロマトグラフィー用金コロイド・パラジウムコロイドの製造販売を行っております。

特長

アミノ酸・ペプチドによる表面修飾

  • 粒子表面がアミノ酸・ペプチドに修飾されているため、タンパク質との親和性が高いです。

安定

  • 室温(1~30℃)で、6か月間の保存が可能です(凍結厳禁です)。

    また、負電荷が大きく凝集しづらいです。

高濃度

  • 一般的な製品(OD500-520 = 1)と比べて高濃度(OD500-520 ≧12)です。そのため、少容量で効率的な製造が可能です。

容易なpH調整濃度

  • コロイドに抗体を結合させるとき、少量の緩衝剤を加えるだけでpH調整が可能です。

マルチアッセイに対応

  • 黒色のパラジウムコロイドと赤色の金コロイド等を合わせて使用することで、複数の抗原を色で識別できます。

高感度(パラジウムコロイド)

  • イムノクロマトグラフィーにおいて、金コロイドの約5倍の高感度化を実現しました。(図1)

ラインアップ

※左右にフリックしてご覧いただけます。
  種類 還元・保護剤 平均粒径 旧(株)ワインレッド
ケミカル品番
Gold Colloid AuH1
(50nm)
金コロイド アミノ酸 50 nm WRGH1-50NM
Gold Colloid AuH2
(40nm)
金コロイド ペプチド 40 nm WRGH2-40NM
Palladium Colloid Pd1
(100nm)
パラジウムコロイド アミノ酸 100 nm WRPD1-100NM

・容量は10、50、100mLがございます

価格表

※左右にフリックしてご覧いただけます。
  製品コード 有効期限 容量 価格(税込み)
Gold Colloid AuH1 (50 nm)
M4111 6ヶ月 10 mL 44,000円
M4112 50 mL 158,400円
M4113 100 mL 237,600円
Gold Colloid AuH2 (40 nm)
M4121 6ヶ月 10 mL 44,000円
M4122 50 mL 158,400円
M4123 100 mL 237,600円
Palladium Colloid Pd1 (100 nm)
M4131 6ヶ月 10 mL 44,000円
M4132 50 mL 158,400円
M4133 100 mL 237,600円

当社直接販売品です。注文書をダウンロードいただき、FAXでご注文ください。

技術情報

 金属コロイドの使い分け

赤色の金コロイドと黒色のパラジウムコロイドは、必要な感度や色の設計に合わせて使い分けすることをおすすめします。

  • 赤色の金コロイドは、抗体などのタンパク質を標識しやすい点から、目視判定のためのプローブとして標準的に用いられています。
  • パラジウムコロイドは、金コロイドと同じように取り扱うことができますが、金コロイドよりも粒径が大きく黒色であることから、より視認性が高くなります。
  • 金コロイドであるAuH1(50 nm)とAuH2(40 nm)はコロイドの保護剤が異なります。AuH1(50 nm)は、粒子表面がアミノ酸に、AuH2(40 nm)は、粒子表面がペプチド(短いオリゴペプチド)に修飾されています。ペプチドはアミノ酸より長いため、AuH1(50 nm)は抗体結合能が高く感度が出やすい、AuH2(40 nm)は非特異的な反応を抑える効果が強いという特徴があります。

還元方法の違い

  • 一般的な金属コロイドは、還元剤にクエン酸を用いて合成しますが、当社では、アミノ酸またはペプチドを用います。クエン酸還元金コロイドは、pH3程度の弱酸性ですが、当社金属コロイドは、pH9程度の弱アルカリ性です。
  • 他社クエン酸還元金コロイドは、冷蔵保存で、有効期間が開封後1か月間のものもありますが、当社金属コロイドは、室温保存(1~30 ℃)で、有効期限は6か月間です。ただし黒い粒等沈殿が生じた場合は使用しないでください。

高濃度である利点

  • 金属コロイド濃度が低い場合は、抗体などのタンパク質の標識効率が下がるため、濃縮する必要が生じます。遠心分離による濃縮は、手間がかかるとともに、金属コロイドの凝集リスクの要因となるため、避けることが望ましいです。
  • 当社製品は、高濃度(OD≧12)であるため、バッファーや添加剤を加えても、適切な金属コロイド濃度を維持することができ、効率的な標識反応をおこなうことができます。

金属コロイドの仕様

  • 溶媒は水となります。分散剤は含まれません。
  • 平均粒径は動的光散乱法のキュムラント解析を用いて算出しています。平均粒径値は製品に添付する品質報告書に記載しております。

標識方法

使う抗体により最適な標識条件は異なります。金属コロイドをご購入後、ご希望のお客様にはプロトコル例をお渡しいたしますので、ご参照いただきますようお願いいたします。

参考資料

  1. 渡部正利、古川成明、赤松優、織田哲弥:金ナノ粒子を用いた簡易診断技術開発、バイオインダストリー、No.10 Vol.22 p60-65 (2005)
  2. Julian E. Beesley : Colloidal Gold: A New Perspective for Cytochemical Marking (Royal Microscopical Society Microscopy Handbooks), No.17, Oxford University Press (1989)
  3. 横田貞記、藤森修:イムノゴールド法 コロイド金による免疫組織化学、ソフトサイエンス社  (1992)

購入について

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